砂の美術館とは

気の遠くなるような年月を経て作り出された、自然の造形美「鳥取砂丘」。

そして、その砂を素材に、人の力で生み出す造形美「砂像(さぞう)」。

地域の宝である鳥取砂丘を背景に、砂の彫刻「砂像」によって、この地を多くの方に訪れていただき、楽しんでいただきたい。そんな思いが現実となり、2006年11月18日に砂像を展示するプロジェクト「砂の美術館」がスタートしました。

2006年の野外展示に始まり、大型テント内の展示を経て、2012年に世界初の砂像専門屋内展示施設が誕生し、現在に至ります。

砂像彫刻家兼プロデューサーとして国内外で活躍している茶圓勝彦氏が総合プロデュースを務め、海外各国から砂像彫刻家を招き、毎年世界最高レベルの砂像を展示しています。

「砂で世界旅行」をコンセプトとして、2006年以降定期的にテーマを変えて展示を行なってきました。

当館では、会期が終われば作品を全て崩してもとの砂に戻し、再びその砂を使用して新たな作品を制作します。限られた期間しか存在することができない砂像。その儚くも美しい造形を創り上げる為に、砂像彫刻家は情熱を注ぎ込みます。 永遠に残らないがゆえの美しさが、砂像のもつ大きな魅力です。 そんな砂像の持つストーリーを感じながらご覧いただきますと、よりその魅力をお楽しみいただけるものと思います。

砂の美術館館内 展示砂像イメージ 砂の美術館館内 展示砂像イメージ 砂の美術館館内 展示砂像イメージ

2006年の第1期展示(テーマ/イタリア・ルネサンス)は完全な屋外で展示をおこない、約1カ月半の会期で110,962人のお客様に砂像をお楽しみいただきました。2008年の第2期展示(テーマ/世界遺産・アジア編)からは展示を有料化し、大型仮設テントの中での長期展示を開催しました。その後、仮設テントでの展示は、2009年第3期展示(テーマ/砂で世界旅行・オーストリア編)、2010年第4期展示(テーマ/砂で世界旅行・アフリカ)と続き、第4期展示では約9カ月の会期で414,323人のお客様にご来館いただきました。

そして2011年には世界初となる砂像のための展示施設を整備し、新たな「砂の美術館」が誕生。2012年、屋内での初の展示となった第5期展示「砂で世界旅行・イギリス編」を開催。その後の第6期展示「砂で世界旅行・東南アジア編」、第7期展示「砂で世界旅行・ロシア編」を経て第8期展示「砂で世界旅行・ドイツ編」、第9期展示「砂で世界旅行・南米編」、第10期展示「砂で世界旅行・アメリカ編」、第11期展示「砂で世界旅行・北欧編」、第12期展示「砂で世界旅行・南アジア編」、第13期展示「砂で世界旅行・チェコ&スロバキア編」では338,445人のお客様にご来館いただきました。

そして第14期展示「砂で世界旅行・エジプト編」を経て、2024年4月19日から2025年1月5日まで第15期展示「砂で世界旅行・フランス編」開催中です。

これまでの展示テーマ

第1期 イタリア・ルネサンス

2006年11月18日~2007年1月3日

レオナルドダビンチの絵画「受胎告知」やミケランジェロの彫刻「ピエタ」などを作品モチーフに、7体の砂像を制作展示。
茶圓勝彦氏とレオナルド・ウゴリニ氏が制作にあたり、地元のふくべ砂像研究会も制作に参加した。

第2期 世界遺産・アジア編 ~アジアの風にのって~

2008年4月26日~2009年1月3日

インドの「タージマハル」や中国の「万里の長城」「兵馬俑」、日本の「姫路城」などを作品モチーフに12体の砂像を制作展示(公開制作1体含む)。
茶圓勝彦氏をプロデューサーとし、海外から7名の砂像彫刻家が参加し、制作にあたった。

第3期 砂で世界旅行・オーストリア編 ~貴族文化と音楽の都を訪ねて~

2009年9月18日~2010年1月3日

「ベルヴェデーレ宮殿」「シュテファン大聖堂」など、オーストリアの豪華絢爛たる建造物や、モーツァルトやハイドンといった偉大な音楽家達、オーストリアの貴族文化を作品モチーフに、10体を制作展示。
茶圓勝彦氏をプロデューサーとし、海外から10名の砂像彫刻家が参加し、制作にあたった

第4期 砂で世界旅行・アフリカ ~偉大なる大陸の歩みを訪ねて~

「アフリカの野生動物」「サファリ」などアフリカ大陸の雄大な自然やそこに刻まれてきた様々な歴史・歩みを表現した11作品を制作展示。 茶圓勝彦氏を総合プロデューサーとし、海外から11名の砂像彫刻家を招いて制作。

第5期 砂で世界旅行・イギリス編 ~語り継がれる大英帝国の繁栄と王室の誇り~

大英帝国の繁栄や王室の歴史、その象徴となる建築物など、16作品を全天候型の屋内施設にて展示。
茶圓勝彦氏をプロデューサーとし、海外から15名の砂像彫刻家を招いて制作。

第6期 砂で世界旅行・東南アジア編 ~王朝の栄華とよみがえる神秘の国々~

2013年4月20日~2014年1月5日

「アンコールワット」や「歓喜の行進」など栄華を誇った王朝の姿、発展を続ける現代の東南アジアの姿など21体の砂像を制作展示。
茶圓勝彦氏をプロデューサーとし、海外から17名の砂像彫刻家が参加し、制作にあたった。

第7期 砂で世界旅行・ロシア編 ~大国の歴史と芸術の都を訪ねて~

2014年4月19日~2015年1月4日

「クレムリンとワシリー大聖堂」や「エカテリーナⅡ世」などを作品モチーフに、ロシアの歴史や芸術を表現した23体の砂像を制作展示。
茶圓勝彦氏をプロデューサーとし、海外から19名の砂像彫刻家が参加し、制作にあたった。

第8期 砂で世界旅行・ドイツ編 ~中世の面影とおとぎの国を訪ねて~

2015年4月18日~2016年1月3日

「ドイツのお城」や「グリム童話」などを作品モチーフに、ドイツの美術や童話の登場人物などを表現した23体の砂像を制作展示。
茶圓勝彦氏をプロデューサーとし、海外から19名の砂像彫刻家が参加し、制作にあたった。

第9期 砂で世界旅行・南米編 ~繁栄の記憶を留める奇蹟の新大陸を訪ねて~

2016年4月16日~2017年1月3日

「伝説の黄金郷エルドラド」や「空中都市マチュピチュ」などを作品モチーフに、南米の歴史や芸術を表現した19体の砂像を制作展示。
茶圓勝彦氏をプロデューサーとし、海外から18名の砂像彫刻家が参加し、制作にあたった。

第10期 砂で世界旅行・アメリカ編 ~世界に誇る大自然と自由の国を訪ねて~

2017年4月15日~2018年1月3日

「マウントラシュモア」や「ニューヨークの摩天楼」などを作品モチーフに、アメリカの歴史や建物を表現した19体の砂像を制作展示。
茶圓勝彦氏をプロデューサーとし、海外から19名の砂像彫刻家が参加し、制作にあたった。

第11期 砂で世界旅行・北欧編 ~美しい大自然と幻想的な物語の世界へ~

「フィヨルドの風景」や「北欧神話」などを作品モチーフに、北欧の歴史やアンデルセン童話を表現した23体の砂像を制作展示。 茶圓勝彦氏をプロデューサーとし、海外から19名の砂像彫刻家が参加し、制作にあたった。

第12期 砂で世界旅行・南アジア編~信仰が息づく多様な文化と平和への道を訪ねて~

2019年4月13日~2020年1月5日

ムガル帝国の皇帝シャー・ジャハーンと王妃の愛の物語、インド独立の父マハトマ・ガンディー、インダス文明モヘンジョダロなど、南アジアの多様な文化や信仰にちなんだ砂像21体を展示。

茶圓勝彦氏をプロデューサーとし、海外から21名の砂像彫刻家が参加し、制作にあたった。

第13期 砂で世界旅行・チェコ&スロバキア編~盛衰の歴史と神秘の残影を訪ねて~

2020年7月11日~2022年1月3日

プラハ城や世界遺産のカレル橋、奇岩の景勝地ボヘミアン・パラダイスなど、チェコとスロバキアの歴史や文化にちなんだ砂像19作品を展示。

茶圓勝彦氏をプロデューサーとし、海外から17名の砂像彫刻家が参加し、制作にあたった。

第14期 砂で世界旅行・エジプト編

2022年7月30日~2024年1月3日

ギザのピラミッドやスフィンクス、ツタンカーメンなど、古代エジプト王朝のファラオたちや当時の様子、エジプトの歴史や文化にちなんだ砂像21作品を展示。

茶圓勝彦氏をプロデューサーとし、海外から20名の砂像彫刻家が参加し、制作にあたった。

※砂の美術館の開催期間、料金その他の情報に関しては 営業案内 のページをご覧ください。